2013年3月3日日曜日

初ブルベ・中部BRM302 岩村200を走ってきた


女房は冬の間は走らないようだ。暖かくなるまでは単独走になる。
今回のブルベも快く行かせてくれた。おまけにもし途中でDNFとなっても骨を拾い(回収の意)に来てくれるそうだ。ありがたい(笑)。

実は火曜日にブルベコースを小原村まで走ってみた。ホントは岩村近くまで行くつもりだったが、小原村あたりで心折れ引き返してしまった。坂がキツいのだ。
定光寺の坂から始まり、雨沢峠を過ぎ、その後も名を知らぬ峠がいくつも続く。

坂が始まりやっとのことで峠を越え、せっかく登った坂なので下りたくないのだが、長〜く続く下り坂を走ることになる。下り切ったら休む暇無くまた登り坂が始まる・・・・。

結局、火曜日は小原村あたりで心折れ、引き返したのであった。
200キロを走るのは自信が合った。でも200キロ+3000メートルの登り坂は未知の世界だ。

火曜日の試走の獲得標高は1700m、当日は3000m。
既に参加費は払ってある。このままDNSするのはもったいない。

そこで考えた。完走できるよう準備しよう!
まず、途中でエネルギー切れにならないようにすることを考えた。ネットで調べたらカーボローディングなるものがあった。レース三日前から炭水化物を多くとってグリコーゲン(何それ?)を筋肉に蓄えるそうだ。
理屈は良くわからないが、水曜日から金曜までの三日間、ご飯の量を2倍に増やし、加えてお餅も食べた。
結果、体重が1キロちょっと増えた(笑)

もうひとつの準備はスプロケットを貧脚仕様にすること。試走したその日にじてんしゃひろば遊に電話をして11-30Tスプロケの在庫を確認、取り置いてもらった。
自分の自転車にはコンパクトクランク(50-34T)なのでインナーローのギヤ時はなんと1.13になる。

自分は一宮市在住なので当日の朝はゆっくりできた。8時ちょっと前にスタート地点へ着いたら、人の多さにびっくり!
そこには180人のローディ達が居た。

これが自分の自転車のブルベ装備、ジェントス閃2灯に今回のルートを読み込んだiphone、動いてるアプリはcyclemeter。
事前にルートラボでブルベコースを作り、kmlファイルにしてiphoneに送信、cyclemeterに読み込ませた。
当日はcyclemeterの地図に描かれている点線を辿って走るのみだ。
ちなみにスピード、ケイデンス、心拍数、距離、残距離、時間も同じ画面に表示される。
iphoneの唯一の欠点はバッテリー、この点はモバイルブースター(5400mmAh)から給電することで解決。今回のブルベも12時間半の間、ずっと給電し続けてくれた。
スタートしてから犬山・春日井を越え、定光寺までは集団で走った。定光寺から坂が始まる、ここからが本番である。いきなり15%の坂が現れ、集団はバラけていく。

瀬戸品野に入って、次は雨沢峠への坂が始まる。ここで完全に集団がバラける。路肩では自転車を留めて休む人も出てきた。
自分は2人のローディの後を金魚のフンのように付いて登った。一人はハンドルに付けた何かで音楽を鳴らしている。2人は会話しながら登っていく「普通よりちょっと遅いペースだけどね、ここで脚を使ったら後がキツい・・・」と聞こえて来る。
自分はそのキツい状況で2人の後を付いていった。かなり脚を使ってしまったが、前回より大幅に記録を短縮できた。

前回、初めて登った雨沢峠の記録は34分24秒
今回は29分47秒。5分の短縮!


雨沢峠から下ったPC2(コンビニ)では、ローディがいっぱいだった。
PC2以降でコンビニのレシートが通過タイムの証明になる。レジにはローディ達の行列ができる。地元の人がその異様な状況に驚いていたww


その後はずっと写真のような状況。
登りでは生気の無い自転車乗り達がフラフラと登っていく。まるでゾンビが自転車に乗っているようだww

ここでちょっと計算してみた。
10キロの登り坂があって10キロの下り坂がある。
登りは時速10キロ、下りは時速40キロで走るとする。
平均速度は(10+40)/2の25キロ?ブッブー、それは間違い

登り10キロを時速10キロで走ると1時間かかる。
下り10キロを時速40キロで走ると0.25時間かかる。
となると20キロ走るのに必要な時間は1.25時間、時速16キロである。
200キロはその10倍だから、時間は12.5時間、つまり12時間30分
信号待ちを1時間とすると、制限時間の13時間30分いっぱいになる。
つまり、休んでる暇が無いのだ。
こんなことを考えながら、坂を登っていた(笑)

PC3(114キロ地点)に着いた時はすでに日が傾いていた。
コンビニにはブルベのスタッフが待っていた。
私「私は最後の方ですか?」
スタッフ「まだ後ろにいますが、名前を教えてもらえませんか?これから着く人はおそらくギリギリになる筈なので・・・」
はは、これから着く人は危ないひとらしい。

中央自動車道を過ぎてから、今回のコース一番の坂が始まる。
平均斜度10%が3キロ弱続く。Lookな人と一緒に登り始めた。
Lookさんは早々に歩いて登り始める、自分は自転車で登る。
ダンシングや蛇行しながら半分くらい登って、あまりのキツさに停まって後ろを振り返れば、すぐ後ろをLookさんが自転車を押して歩いている。
こんなことなら最初から歩いたほうが良かったかも(笑)

これが最後の坂かと思ったら、この先も小さな坂がいつくか続く。
このブルベは山岳ステージか?
ほどなく陽が沈み、真っ暗闇の中、ライトを便りに峠を越える。
登りは良いが、下りで2灯ライトはちょっと辛いかも。
1灯で近い路面を照らし、もう1灯は遠くを照らす、自動車でいうハイビームだ。
ところが下り坂のカーブではカーブの先を照らせない、進行方向は真っ暗闇だ。
せっかくの下り坂だけどスピードを出せない・・・。
もう1灯、ヘッドライトが必要か?

御嵩町を過ぎ、犬山市内に入ってやっと帰ってきたと思った。ところがこの先が長く感じた。心拍数は120程度まで落ち、スピードは20キロを割る。どちらももう上がらない。約1時間かけてスタート地点に帰ることができた。

午後9時ちょい前にゴール!
ブルベは時間を競う競技ではないが、自分のタイムは12時間24分だった。
ほとんど休憩を取らずに走り続けたのが完走できた理由だと思う。
じゃなければこのコースで完走はおぼつかない、と思う。
しばらく坂はお腹いっぱい、次は女房とのんびり走るとするか?
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