2016年5月5日木曜日

3泊4日でオランダまで行ってきた

このゴールデンウィークに3泊4日でオランダまで行ってきた。
去年の11月ごろに妻が仕組んだ旅行である。
それにしても3泊4日ってハード過ぎはしないか??
日本を出発するまでどの都市へ行くのか?何をするのか?分からないまま妻に引きづられるようにして関西空港を飛び立った。

あ、今回は自転車の話題は少ないので興味ない方はスルーしてくださいね(^^;;;

 1日目、
オランダのスキポール空港に到着したのは午後3時過ぎ、ところが入国審査は長い行列があって1時間以上掛かった。空港からは電車で移動、最初の目的地はデルフトという街だった。
写真はデルフト駅の改札口、なんだか普通の改札口と違う。
改札口の向こうは駐輪場で、並んでいる人は皆自転車を押していた。
ここは駐輪場に繋がる改札口だったのだ。

 このデルフトで自分の大学時代のサークルの先輩と待ち合わせ、この人は私と妻の共通の友人&先輩なのである。
ベースを弾かせたらめっちゃ上手い人だよ。
今は大学教授でこちらに居る、この人に無理やり街案内させた妻は凄いあつかましいひとだと思う(笑)

ちなみに写真はフェルメールの「小径」という絵の題材になった場所
https://ja.wikipedia.org/wiki/フェルメールの作品#/media/File:Jan_Vermeer_van_Delft_025.jpg
いきなり知的な場所を案内してもらった。
この時の時刻は午後7時ごろ、まだ明るくて空も青い、オランダは緯度が高いので日が長いのだった。
 先輩に連れられて地元のビアレストラン?バー?に入る。
店内で作ったビールが飲めるお店だ。
黒ビールから始まって、ハーフ&ハーフみたいなビール、最後はベルギービールみたいに酸味があるビール(これ、最高だった)を楽しんだ。
関空を出てすでに20時間くらい経っているためか、ビール3杯でこの日は落ちた。

2日目
 デルフトの街の朝は自転車の通勤ラッシュから始まった。
自転車の数がハンパない、このヨーロッパの街並みがなかったら昔の中国か!?と思えるくらい。
そして走ってる自転車はどれも実用車、日本のママチャリよろもっとゴツくて、重く、頑丈そうな自転車ばかりだった。
 街並みを上からみるとこんな感じ、道というより運河が道のように流れていてその両側が本当の道である。
そしてこの写真は街の中心広場にある新教会の塔の上から撮ったもの。
地上から376段の石段を登ると塔のてっぺんまで登ることができるのだ。

 次に案内してくれたのがフェルメールの「デルフトの眺望」という絵の題材になった場所。絵が作られた当時(1600年代前半)と変わらない風景を楽しめる。
写真の真ん中の塔が前の写真を撮った新教会なのである。
「デルフトの眺望」
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Vermeer-view-of-delft.jpg
でもね、絵のスケール感に気持ち悪さを感じるワタシ(素直に鑑賞しなさい>自分)

 これはデルフトの大学への道、
歩道、自転車道、車道とそれぞれはっきり分かれている。
人、自転車、車が交わらないので安全だと思う、でしょ??
ところがどっこいなのである。
自転車に乗ってみる皆さん、とても速いのだ。なので、ぼやぼやしてると自転車に轢かれそうになる。自転車が多いと自転車道を横断するのがちょっと怖く感じる。
 働いてる?というか研究している部屋を案内してもらった。ついでに無料のコーヒーもいただく。なんでもオランダでは職場で無料でコーヒーを飲めるようにしなくちゃいけない法律があるとか?

 デルフトからトラムに乗ってハーグへ移動、15分ぐらいだったかな?トラムに乗るのは初体験、車内で1時間券を購入する。たしか2.8ユーロだった。
 ハーグでのお目当てはこの美術館、マウリッツハイスというそうだ。
入り口に守衛が立っていて、私たちの旅行バッグを見て、持っては入れないと言われる。先輩にバッグ二つを預けてカフェで待っていてもらい、その間に見学してくる。「しっかり見てくるんだよ」と声を掛けられる。
ここで必ず見るべきは
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
https://ja.wikipedia.org/wiki/フェルメールの作品#/media/File:Johannes_Vermeer_(1632-1675)_-_The_Girl_With_The_Pearl_Earring_(1665).jpg

レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」
https://ja.wikipedia.org/wiki/テュルプ博士の解剖学講義#/media/File:The_Anatomy_Lesson.jpg
でもね、本当にこんな風に解剖するの???
これは集合肖像画だもんね(石川先輩の解説)、グロいのはダメだよね(笑)

でも私も妻も絵心は無いだなあ、
ひととおり見終わってカフェに行ったら先輩、「えーっ、もう帰ってきちゃったの?」
だって(笑)

このあと先輩とハーグ駅まで一緒に行って、ここでお別れする。
ありがとう!石川先輩!
私たちはアムステルダムへ電車で移動した。オランダの電車の乗り方はだいぶ慣れてきたぞ、自販機で片道切符を買って、改札口で切符を読み取る機械にタッチして「ピッ」と鳴ったら先に進める。出口も一緒だ。電車には1等車両と2等車両があって、自分たちはもっぱら2等車両を選んだ。

アムステルダム中央駅からはトラムに乗って国立美術館近くに予約してあるホテルへいく。チェックインを済ませ、近くのイタリアンレストランで夕食を採る。2日目はこれでバタンキューだった。

3日目
1、アムステルダムにはアムステルダム国立美術館とゴッホ美術館があって、レンブラントの夜警やゴッホの自画像、ひまわりなどが見れる。
2、街にはレンタルバイク(自転車)のお店があちこちにあって3時間または1日自転車を貸してくれるので待望のサイクリングができる。郊外へ行ってみたいな。
3、ここから2時間ぐらいの場所にキューケンホフ公園といってチューリップがいっぱいの公園がある、今ちょうど見頃らしい。

明日は帰るだけだから観光は今日で最後ね、さあ、どれにする?
と妻に聞いたら、「全部やる!」そうだ(笑)
 最初はキューケンホフ公園になった。
朝8時にホテルを出て、トラムで中央駅へ、そこからライデンというところまで電車、ライデンからキューケンホフまではバスで移動する。

 電車には自転車を載せる場所をちゃんと作ってある。これを利用するば片道サイクリングを計画できるね。行きは自転車で帰りは電車なんてことも可能だ。

 車窓から見えるチューリップ畑・・・、絵になるね!
 念願のキューケンホフ公園、良かったね!
写真にはあまり人が写ってないが、実際は結構な人出だった。
この5月初めがちょうど見頃なのだろう、どの植え込みも花が咲いていて鮮やかだった。公園内のカフェでランチをとってキューケンホフ公園はお終い。
来たルートでアムステルダムまで戻る。
 アムステルダム国立美術館に到着したのは午後2時半ごろ、あー、忙しい!
でも不思議と楽しい、何もかも慣れていないのでまごついてしまう。
バスの乗り場を探したり、運賃の払い方を聞いたり、そもそも目的地までの行き方を調べたり、次々、問題が起きるので解決するのが楽しいのである。
あ、オランダの人は皆んな親切だよ。背は高いけど(関係ないか)

 レンブラントの「夜警」
実際に展示してあるのを見ると迫力あるね。
でもこんな風に人物にスポットが当たるのは不自然だろ(そんな風に見ちゃダメだろ>自分)

 フェルメールの「牛乳を注ぐ女」
うちの奥さんはここに来るまで「ちちしぼりおんな」と間違えてた。
この美術館、じっくり見ようとしたら1日使ってもいいんじゃないかな?
絵が好きなら、せめて半日ゆっくり見学するといいと思う。

 泊まったホテルで教えてもらった、国立美術館近くのレンタルバイク屋さん「Black Bikes Station」、ここで自転車を借りることにしよう。

なんだかごっつい自転車を出してきた。
スチール製のごっついフレームのシングルスピードの自転車だ。
3時間借りて9ユーロ、24時間なら13ユーロ、以降1日ごとに9.5ユーロ加算される。そして保険は3ユーロだ。
 妻の自転車は、やっぱり子供用だった(笑)
大きさは問題なかったが、乗り出してすぐに問題発生!
ブレーキが付いてない!
パニクってると、店員が「ペダルブレーキ、ペダルブレーキ!」と言う。
ペダルを止めるとブレーキが掛かり、ちょっと逆回転させると強くブレーキが掛かる仕組みになっていた。こんなの初めてだ!

 最初は裏道で恐る恐る乗る、だんだん慣れてきて、公園内の道を走り、最後に一般 自転車道を集団に混じって走った。

アムステルダムの自転車の交通量はデルフトと違ってずっと多い。
ぼやぼやしてると本当に轢かれてしまう。
アムステルダムの道は歩行者、自転車、自動車、そしてトラムが同時に走ってるので、走り出しや曲がるタイミングをつかみにくいのだ。
でもね、どんな細い道でも自転車道があるのはとても感心した。
 レンタルバイク屋にそれはゴッツイ鍵を持たされた。
これだけで3キロはあるんじゃないかと思う。
掛け方をレクチャーされる。必ずフレームのトライアングル内を通し、前輪のホイールを通して、橋の欄干か自転車同士固定すること、と。

自分たちが日本で乗るスポーツバイクはほとんど見かけない。
皆、年代物の実用車ばかりだ。そして誰もヘルメットを被ってない。
日本から自転車を持ってきたら浮くだろうな。ジャージ&レーパン履いたら、スポーツ選手か何かと間違えられるだろうな。

 で、レンタルバイクで向かった先はゴッホ美術館。
いえね、実は国立美術館の隣だったりして・・・、自転車借りに行くより歩いたほうが早かったりする(笑)
 ゴッホはいっぱい自画像を描いたんだね。
ワンフロアを使って自画像ばかりを展示してあるので年代順に見ていくと面白いと思う。それから浮世絵から影響されたことを説明する展示もあった。
もちろん「ひまわり」も展示されている。
でもね彼は幸せな人生じゃなかったよね。
生きているうちに認められれば良かったのに、と見学しながら同情してしまった。


4日目は、
朝、ホテルから花市場まで散歩して観光はお終い。
トラムに乗って中央駅へ、電車でスキポール空港へ、11時間弱、飛行機に乗って関空へ帰ってきた。
ああ、楽しかったけど終わってしまった。
明日から仕事を頑張るぞ(笑)

ところで、
アムステルダムからキューケンホフ公園まで約37キロ
アムステルダムからデルフトまで約70キロ
こんな道を走れるのはいいと思わない?

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7 件のコメント:

  1. いいですね〜ヨーロッパ。
    自分ヨーロッパ行ったことないので実にうらやましいです。おフランスとかも行きたいし、ドイツも、歴史ある街並みを楽しみたいです

    飛行機はファーストクラス希望で。

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  2. suzutakaのツレ2016年5月6日 21:18

    suzutakaのツレです!
    かろとーさん、いつもコメントありがとうございます!
    昨日帰国して直ぐにツレをおだてすかし、3時間かけてこのブログ
    完成させてくれたので、コメントとても嬉しいです!!

    ヨーロッパはホントどこ行っても世界史の教科書見てるみたいです。
    でも,おフランス良かったけど、娘と行って、結構シビアな対応されました^^:チビおばはんだからかなっ笑

    カロとーさんなら、飛行機FC間違いないでしょう!!
    自転車買う事思えば、何て事ないヨ^^/

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  3. あー良い旅してますね~
    羨ましいです。
    自分もオーストリアに行った時電車に乗りましたが向こうの電車はなんかすごく旅情をかきたてられるようなワクワク感がありますね!

    できればイタリアあたりを自転車でツーリングしながらご当地グルメなんぞ堪能したいもんです。

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  4. suzutakaのツレ2016年5月7日 8:40

    ISHIBASHIさん、ありがとうございます!
    オーストリアいいですね〜音楽の国。
    ♪タラッタタタターラタ♪世界の車窓的な^^:
    私が初めて乗った電車もヨーロッパスイスでした。
    まったりできますよね〜

    イタリア現地ではニョッキとピザしか食べた事がないので
    私もご当地グルメ食してみたいです。
    あっ、ちなみに私は自転車はいいので、ISHIBASHIさん、
    イタリア行く時は是非SUZUTAKA誘ってやってくださいませませ^^/

    返信削除
  5. こんにちは。
    私もオランダ~を旅してきましたので美しい写真と旅行記を懐かしく拝見しています。チューリップの美しい季節に行ってこられたのですね。オランダは自転車が走りやすい国なので、自転車でのツーリングはすてきな思い出になったようですね。レンブラントの最高傑作『夜警』も見られたのですね。


    私はレンブラントの最高傑作『夜警』を一度見ておきたくアムステルダム国立美術館に行ってきました。期待していた以上にすばらしい作品で魅了されました。この『夜警』を見てレンブラント感が一新し改めてレンブランドの絵画の魅力についてまとめてみました、読んでくださると大変うれしいです、ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

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  6. suzutakaのツレ2016年5月8日 23:31

    dezireさん、コメントありがとうございます。
    まさかの文野外?の方の貴重なコメント恐れ入ります。
    でも何だかとても嬉しいです^^

    dezireさんもオランダ訪れていたのですね。
    ブログ拝見しました。レンブランド迫力ありました!
    私たちは前日にデルフトを訪れていて、その時に「夜警」と同じ大きさの(多分)、デルフト焼き(ロイヤルデルフトというのかな)を観ています。何でも個人の持ち物らしいのですがお借りして展示してあるとか…

    それからもう一つ、dezireさんのブログから、こんな私でもゴッホの
    「夜のカフェテラス」は知っていましたが、
    もう一つの美術館にあるというところまでは知りませんでした。
    もし、またオランダを訪ねるようなことがあれば、
    是非クレラー・ミュラー美術館候補に挙げておきたいと思います。

    ありがとうございました。私もこれをご縁に、これからdezireさんのブログを見て美術について勉強させてもらいます。よろしくお願いします。

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  7. suzutakaのツレ2016年5月9日 15:16

    dezireさん、
    文野外→分野外でした。
    お詫びして訂正します

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